ギョロメちゃんのハロウィーンアルバイト 14

宅配便の配達員、短期アルバイト中のギョロメちゃん。お客様のヴァンパイアに引き留められています。

ヴァンパイア「不老不死だから、時間だけはたっぷりあるんだ。今は秋だから、芸術の秋ってことで!」と、楽器を取り出しました。

ギョロメ「たて琴ですか?」

ヴァンパイアヴァンパイア「そう! ハロウィーンだから、いろんなものが里帰りしていてさ。これは、ギリシャ神話の吟遊詩人オルフェウスの、たて琴さ!」

ギョロメ「それって、有名な楽器ですよね…?」

ヴァンパイア「もちろん! 『こと座』の、たて琴だよ」

ギョロメ「それは絶対に、持ってきてはいけないものでは…」

ヴァンパイア「別にフリマアプリで売ったりしないよー! なーんてね。これはレプリカさ。ネット通販のタイムセールで『オルフェウスモデル』を買ったのさ。有名ギタリストモデルのギターってあるじゃん。かっこつけたくて買っちゃうやつ。深夜のハイテンションで、ポチっちゃった」と、舌をペロリ。

ギョロメ「…あれ、『こと座』って、織姫ですよね?」

ヴァンパイア「七夕だね。それは中国の話さ。僕のふるさとヨーロッパだと、ギリシャ神話! オルフェウスは、奥さんを追っかけて、冥界に行く話が有名かな。叙情詩は彼のおかげで、広まったといわれているよ」

ギョロメ「たて琴で何を弾くのですか?」

ヴァンパイア「よく聞いてくれたね! 動画共有サイトで『歌ってみた』『踊ってみた』って、はやっているじゃない? 僕はそれから一歩踏み込んで、『作ってみた』にチャレンジしているんだ」

ギョロメ「もしかして…オ、オリジナル曲ですか?」

ヴァンパイア「そうだよ! 聴く?」

早くも、たて琴を構えるヴァンパイア。ギョロメちゃんは、いつ帰れるでしょうか?


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