ギョロメちゃんのハロウィーンアルバイト 13

宅配便の配達員、短期アルバイト中のギョロメちゃん。お客様のヴァンパイアに引き留められています。ギョロメちゃんと同じく、雪が好きだというヴァンパイア。

ヴァンパイア「雪が花のように舞って、翌朝には一面の銀世界! たまらないよね~」赤い瞳をキラキラと輝かせます。

ギョロメ「そうですね。それにしても意外でした」

ヴァンパイア「何が?」

ギョロメ「お客様が幼い子のように、雪が好きでいらっしゃることに…」

ヴァンパイア「イメージじゃないって?」

ギョロメ「そうですね… ヴァンパイアは月を眺めながら赤ワインを飲んでいるイメージで…」
ヴァンパイアとオジサンヴァンパイア「あー、確かにね。よく言われるよ。そういうのも好きだけどさ。僕としては、新橋のガード下で豚骨ラーメンも食べてみたいわけ。ニンニクマシマシのね! ハイボールとか頼んでさぁ」

ギョロメ「それは、雪が好きな以上にイメージと違いますね…」

ヴァンパイア「そうかな? ほろ酔いで、サラリーマン狙いのテレビの街頭インタビューに答えたりしてさ。やってみたい!」

ギョロメ「はぁ」

ヴァンパイア「ラーメンはともかく、ニンニクが食べられられないからなぁ。生まれ変わったら食べたいよ。あ、不老不死だから無理か」

ギョロメ「生まれ変わったら、食べたいものにあげられるなんて、ニンニクも光栄ですね」


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