良く晴れた夏の日。けれども女の子は浮かない顔です。そこへ小鳥の郵便屋がやって来ます。
![150816_girl_summerflower01](https://iroirokaigakan.com/wp/wp-content/uploads/2015/08/150816_girl_summerflower01.jpg)
女の子「本当だ。誰から?」
小鳥「それが差出人は分からないんだ。郵便局に行ったら、『君に届けて』と花が残されていたから」
女の子「ふうん。そうなんだ。…じゃあ、そこら辺に置いておいて」
小鳥「あれ、嬉しくないの? 綺麗な花なのに」
女の子「なぜって、誰から届いたのか分からないのよ。小鳥さんが来てくれたから、てっきり私…ううん、何でもない」
空に向かって、女の子はため息をつきました。青空に、黄色のワンピース、そして青い花。どれも綺麗ですが、女の子にはどうでも良いことでした。乙女心は複雑なのです。