昨日の「郵便屋の小鳥」の続きです。
郵便屋の小鳥が配達中に出会った、緑色の鯉のぼり。紐がちぎれて風に流され、迷子になってしまいました。
鯉が「家の男の子は、工作が得意」というので、小鳥は鯉を連れて、良く知っている男の子の家にやって来ました。
男の子「わぁ! どこへ飛ばされちゃったのか、全く分からなかったのに。小鳥さん、ありがとう!」
小鳥「良かった。正解みたいだね。…あれ?」
緑色の鯉は小鳥とおしゃべりしていたのに、男の子の前では話さないどころか、瞬き一つしませんでした。
男の子「どうして僕の家の鯉のぼりだって、分かったの?」
小鳥「郵便屋の経験と勘かな」
青い小鳥が被っている赤い帽子とリュックは前に、男の子に作ってもらいました。鯉が「工作が得意」というので、真っ先に思い出しました。
男の子「今度は飛ばされないように、紐をしっかり縫い付けないと。そうだ! 小鳥さんの帽子とリュックも見せてもらって良い? いっぱい飛んで、たくさん手紙を運んでいるから、くたびれているかもしれない」
小鳥「それなら、見てもらおうかな」と、帽子とリュックを差し出しました。
~おしまい~
-
- 作品ランキングTOP3
-
最近の投稿
- 記事ランキングTOP3
カテゴリー
アーカイブ