カタツムリの親子

梅雨の季節。もしかしたら、どこかでカタツムリの親子が会話しているかもしれません。160618_snail01子「パパ! 『湿っぽい』って良くない言葉なの? さっき、テレビドラマで『湿っぽい話は、なしにしようや』って言っていたの」

父「一体どうしてそんなテレビドラマを…。ママかな。『湿っぽい』が悪いなんてことはないよ。『湿っぽい』は『潤っている』ということなんだ。『潤っている肌』、『潤っている髪』、『潤っている地方自治体』、どれも良いことだ!」

子「ふーん。そうなんだ。話は変わるけれど、夏休みは砂漠に連れてってよ!」

父「いけない! そんな危険な場所は!!」

子「えっ…だって。『砂漠から生きて帰ってきた、カタツムリはいない』って映画の予告で流れていたから。僕も冒険したい!」

父「近所でも、冒険は出来るぞ。『ノコギリの歯の上を歩く』とかは、どうかな」

子「それは元々、出来るもん」

父「そ、そうだな…」

子「パパ、怖がりなんだね。じゃあさ、代わりに『潤っている地方自治体』に連れて行ってよ」

父「…あぁ、それは単なるたとえだよ。わざわざ遠出しなくても、『潤っている』のは私たち自身さ!」

子「えっ!? どうして?」

父「つまりは『水も滴るいい男』ってことさ!」

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カタツムリは雌雄同体なので、実際には父と子という感じではないのかも知れません。明日は父の日。カタツムリの父親は威厳を保てたのでしょうか。
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