からかさお化けの夏 28 終

昨日の続き。からかさお化けの下駄はギョロメちゃんが見つけてくれました。お化け屋敷の屋根より降りてきたら、管理人のウサギが出迎えてくれました。ウサギ「天井に空いた穴をからかさ君がふさいでくれていたんだね。ありがとう! 御礼を兼ねて、明日から君を希望通りのお化け係にするよ!」

からかさお化け「本当ですか! 道具係もやりがいがありましたが、お化け係になれて嬉しいです」

ウサギ「雨が上がった後、屋根の上からのぞいたよね・・・。え? あれはギョロメちゃんなの? そうか、とてもビックリしたよ。どう? 君もお化け係にならないかい」

ギョロメちゃん「いえいえ。僕はこのままアイスキャンディー売りがいいです」お化けなのに怖がりなのです。

ウサギ「そうかぁ・・・。アイスキャンディーは売れたかな?」

ギョロメちゃん「はい。今日は雨が降るまでよく売れて、残りは5本です」

ウサギ「じゃあ、最後の5本は僕が買うよ。皆で食べよう。撮影係の獏君と、音響係の赤鬼君、からかさ君、ギョロメちゃん、僕の5人で食べよう」

そうして、5人そろってアイスキャンディーを食べました。翌日は下駄の天気予報が当たって、晴れている間に、控え室の天井の穴は無事にふさがれました。からかさお化けは念願のお化け役でアルバイトに励みました。

お化け屋敷は連日大賑わいで、アイスキャンディーもよく売れました。

おしまい

==

途中、かなりの中断があって、後から書き直しています。無事に終えることが出来ました。全28回はこのブログ掲載で一番長い話ですね。登場したからかさお化け、ギョロメちゃん、ウサギ、獏、赤鬼はこれまでもブログに顔を出していました。また、お話を思いついたら、のんびり書いていきたいです。
タグ | | | | | |
パーマリンクURL https://iroirokaigakan.com/2018/09/8381/