少し前ですが、王子にある「お札と切手の博物館」へ行って参りました。入館無料ですが、偽造防止技術体験コーナーで手持ちのお札を拡大ルーペ等で観察できるので、お札を持っていくと楽しめます。
ちょうど千円札、五千円札、一万円札の3種類を持ち合わせていたので、マイクロ文字を拡大して見つけたり、ブラックライトに当ててみたりと、面白かったです。
お札をそのまま描くわけにはいかないので、肖像部分をモナ・リザにしてみました。紙幣の肖像と同じ、斜め顔(四分の三正面観、と呼ばれます)なので、収まりが良いですね。
肖像など主な部分は凹版印刷です。左下に描いた彫刻刀のビュランを使います。ごく細い線を鮮明に彫ることができます。その技法はエングレービングと呼ばれます。
背景の幾何学模様ですが、現在はCGで作成されているそうです。そして、お札用紙、多色印刷、すかし、ホログラム、特殊発光インキと、偽造防止技術が盛りだくさん。
エングレービングの彫刻は古典技法といっても構わないでしょう。そこに現代のCGと、日本の和紙、最新ハイテクが組み合わさっています。歴史と技術をギュッと集めて、お札は作られているのですね。
切手は、外国の切手も並べられて、小回りの世界旅行気分を味わいました。切手はオリジナルを作ることも出来るので、今度、挑戦してみようかな。
なお、モナ・リザお札イラストは額面をいくらにするか悩みました。パロディとはいえ、モナ・リザに値段をつけるのはなぁ…と、金額ではない「楕円」にしてみました。
→お札と切手の博物館
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