あの日のように抱きしめて

昨日、Bunkamuraザ・ミュージアムで美術展を観た後は、ル・シネマで映画「あの日のように抱きしめて」を観ました。

簡単にあらすじを…。1945年、第二次世界大戦直後のベルリンが舞台です。物語のヒロイン、ユダヤ人の元歌手ネリーは、強制収容所から戻りますが、顔が分からなくなるほどの傷を負います。顔の手術を受け、夫ジョニーを探しますが…。

意外だったのは、これがドイツ人監督によって、ドイツで撮られたドイツ映画だったことです。しかしながら、過去に監督と主演の俳優二人の全く同じ組み合わせで「東ベルリンから来た女」という映画があるそうです。

原題は「Phoenix(フェニックス)」。話の途中に出てくる酒場の名前です。

150819_phoenix01と、いうわけで描いたフェニックス。「…ん? フェニックスって、不死鳥だから、鳥じゃないの?」と、思った方、大正解です。

私も初めて知ったのですが、ギリシア神話で、英雄アキレス(アキレス腱の由来)を育てた老英雄がフェニックスと同名だそうです。また、こちらのフェニックスはエウロペ(ゼウスに愛された美女の一人。ヨーロッパの由来)の父とのことで「ドイツはヨーロッパだから、良いかな」と思って描きました。なお、参考図書は「平凡社編 世界史モノ事典」です。

映画に話を戻すと、戦争物とラブストーリーは、展開が読みやすいですが、これは私にとって新鮮でした。まだ公開後、間もないので詳しくは書きません。完成図のないジグソーパズルを手探りで、はめていくような話です。完成していくパズルは、ネリーにとって、また夫ジョニーにとって、どんな意味を持つのでしょう。

今日のブログBGMは映画で重要な役割を持つ「スピーク・ロウ」。ユダヤ人亡命作曲家による1曲で、私も聴いたことがあったかも知れないけれど、という程度でした。映画とともに知れたのは、良い機会でした。

→映画「あの日のように抱きしめて」
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