先日の芥川賞で思い出した映画です。2007年公開の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」。ずいぶん前になるのですね。「三丁目の夕日」シリーズは3作ありますが、2番目に当たる「続・三丁目の夕日」が、自分にとっては印象深いです。
吉岡秀隆が演じる売れない小説家、茶川竜之介が、心の内を小説に書いて、芥川賞候補になるという筋書きです。そうそう、この作品、文学者をもじった登場人物名が多いですね。茶川が書く小説も「踊り子」。
小説に、自分の気持ちを代弁させるのは、小説家ならではかもしれません。小雪が演じるヒロイン、ヒロミは茶川の小説が芥川賞候補になって、本に手を伸ばそうとしますが、引っ込めてしまいます。
いわば、告白として書いた小説が、注目されて、読んでほしい相手の目に触れられることになりますが、注目されたことで、気後れされてしまう。
…と、まあ、ここまでにしておきます。賞を獲得したり、成果を得ることは大切ですが、それが全てではないですね。この作品のように状況を変えることもあるかもしれません。
夕日つながりで、そのまま「夕日」というタイトルのイラストです。
スクラッチで描いています。この作品は特に思い入れがあり、好きな技法エングレーヴィングの銅版画と、下絵用に描き込んだペン画、銅版画後に制作したこのスクラッチがあります。
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