クリスマス・キャロル

街はすっかりクリスマスイルミネーションですね。けれど、これほどクリスマスが華やかではなかった時代もあったそうです。そんな時代に登場した小説、チャールズ・ディケンズ「クリスマス・キャロル」。
イギリスの、社会派大衆向け小説を数多く残したディケンズ。テレビドラマ「半沢直樹」原作者の池井戸潤を、私は勝手に「平成のディケンズ」と呼んでおります(笑)。
「クリスマス・キャロル」は冷酷なスクルージが、クリスマス前に過去・現在・未来の幽霊に出会い、自分を振り返る話です。
小説の中に出てくるクリスマスは、本当に楽しそうです。料理は美味しそうで、街は彩られ、笑顔があふれています。「クリスマス・キャロル」が書かれた当時は、クリスマスのお祝いを小説ほど盛大にはしていなかったようです。しかしながら小説を読み終えた人が、チキンか何かをすぐに注文したと、解説で読んだ覚えがあります。
最後にスクルージは、雇っている書記に、とても嬉しいことを実行します。勤め人なら、共通の願いかも知れません。どんな出来事なのかは、読んでからのお楽しみに。
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