Wicked|Derfying Gravity

2年前の2012年、伊勢神宮に1泊2日のバス旅行に行きました。去年2013年が式年遷宮でしたが、その前年でした。宿泊は名古屋のシティホテルで、翌朝に伊勢神宮に向かう行程でした。
宿泊先のホテルにバスが到着すると、目の前に四季劇場「新名古屋ミュージカル劇場」があったのです。ミュージカル「Wicked(ウィキッド)」の上演期間中。気になっていたミュージカルです。チェックインを済ませて、部屋に荷物を置くと時計は夕方5時過ぎでした。すかさず、今日の上演時刻を調べると、5時半。
旅行はリーズナブルなコースだったので、行く先々は観覧料が安いか、無料のスポットばかり。それが悪いわけじゃないですが、あまりに続くと、お金を多少払っても良いものを見たくなります。そこで思い立って「セルフオプション」にと、四季劇場のチケット売場で当日券を買い求めました。
ミュージカルを始め、演劇・コンサート鑑賞は好きなので、よく行きます。しかし、看板を見たのがきっかけで、すぐに生の舞台を観に行ったのは生まれて初めてでした。旅行は一人で参加していたので、できたことかもしれません。
「Wicked」はオズの魔法使いに出てくる、緑色の肌をした「西の悪い魔女」エルファバと、「南の良い魔女」グリンダの友情を軸に、コメディと恋愛を織り交ぜたストーリーでした。
中盤でふたりが歌う「Derfying Gravity(自由を求めて)」は、ミュージカルを代表する力強い歌です。この歌を、別のところで耳にしていたですが、「Wicked」の曲だとは、結び付いていなかったのです。
どこで聴いていたのかというと、以前ブログにも書いた、アメリカの高校生ミュージカルドラマ「glee」。シーズン1に出てきます。CDをネットでダウンロード購入して、良く聴いていた好きな曲のひとつでした。
なので舞台を見ていて、メロディを聴きながら「これ、もしかしてgleeで聴いた曲?」と胸を高鳴らせました。この曲はエルファバ役の歌唱力を最大限に引き出す曲。劇場全体が、エルファバの歌声に包まれます。あまりの歌声に、ふと思いました。「私はこの女優さんと、“日本女性”しか、共通点がない…」 感動したのに、お名前を控えていなかったのが、本当に悔やまれます。
今、ブロードウェイのオリジナルキャストのイディナ・メンゼル(Idina Menzel)が歌うCDを同様にダウンロード購入して、聴きながらブログを書いています。
イディナ・メンゼルの名前を知らなくても、彼女の歌声は聴いたことがない人は、今の日本にいないかもしれません。今年2014年、大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王(FROZEN)」の、雪の女王エルサ役で、主題歌「Let it Go」のオリジナルを歌っています。
実は今回の「Wicked」CDを買うのにも、私なりのストーリーがあるのです。
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2012年 ミュージカルドラマ「glee」で「Derfying Gravity」を初めて聴き、好きになる。ドラマでは「Wicked」の曲と、紹介があるけれど、良く知らなかったので、その点を見逃してしまう。また、イディナ・メンゼルは「glee」にゲスト出演。歌声を好きになる。

名古屋の四季劇場で「Wicked」を観る。「Derfying Gravity」が「Wicked」と分かる。

2013年 ディズニー映画「アナと雪の女王」の予告「Let it Go」を劇場で観て、一度で好きになり、歌手を調べるとイディナ・メンゼル。彼女の代表作が「Wicked」のエルファバ役だと知る。

2014年 「アナと雪の女王」が大ヒット。「Let it Go」を何度も聴き、イディナ・メンゼルの歌声を更に聴きたくなる。

「Wicked」のCDをダウンロードで購入する。
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好きな曲や気になった曲を、思いがけず舞台で聴くのは、耳だけではなく心に刻まれます。今、思い返しても、貴重な体験でした。これからはイディナ・メンゼルの歌声で楽しみます。
→劇団四季|Wicked(ウィキッド)
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