クルテク、もぐらくん

自分の絵の作風、いわばタッチってどこから来ているのだろうと、ふと思いました。画家で好きなのはアルブレヒト・デューラーやミケランジェロの、ごつごつした感じ。一方、歴史の大家と比べてはいけないのですが、自分の絵は「やわらかい」と言われることが多いです。

「やわらかい」はともかく、イラストで心がけている「素朴なかわいらしさ」の原点はこれかも知れません。チェコの国民的アニメ「クルテク」!

日本は「もぐらくん」の名前でアニメだけでなく、絵本も何冊か出版されています。アニメは私が幼少期にテレビで放映していたのです。親がビデオに録画して、それこそ擦り切れるほど見返していました。ビデオがベータ(!)だったので、その時代がいかに以前だったかは分かるでしょう。あまりに観すぎて、家族にあきられていました。

クルテクこと、もぐらくんの日常を描く、10分くらいの短編アニメです。好奇心旺盛で、やんちゃなもぐらくんの毎日は小さな冒険に満ちあふれています。いわゆるセリフがないので、幼少期にぴったりなのです。

長編もいくつかあります。劇場公開時と、上記のDVDボックスを10年ほど前に購入してから見ました。マッチ箱を模した箱がまたかわいい。長編はかわいいだけじゃなく社会の風刺もすこし感じました。

好きな話はいくつもあるのですが、一本だけ選ぶとしたら「もぐらくんとおんがく」! もぐらくんがレコード作りに挑戦するのですが、その作り方が、アニメらしいとてもユニークな方法です。 

チェコは街中でクルテクグッツが売られているそうです。いつか行かないとですね。
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