街中を彩るイルミネーションは素敵です。近年LEDのおかげで、本当に華やかになりました。しかし、一番記憶に残っているのは、美大生の時に、学内で見たイルミネーションです。
最終学年の時、プレハブ校舎の1階が、普段作業する教室でした。入口のガラス戸の近くに、1本の木が生えていて、教授がライトを巻き付けてイルミネーションにしていたのです。
木は枝振りが良いわけではなく、飾り付けたのも1本だけでした。街中のイルミネーションが「打ち上げ花火」ならば、教室前のは「線香花火」です。ちょうど、それが10年前の出来事でした。

イラストは、学生時代だと思われるスケッチを基にした「シャクヤク(芍薬)」です。