
獏「ウサギ君、こんな感じかな?」と呼びかけた後、思わず小声でつぶやきます。「それにしても奇妙な光景だ・・・」
ウサギはずいぶん下がって、両手で枠を作りました。「うんうん! 良い感じだよ。まるでヴァニタス画だね!」
獏「えっ、何だって?」
ウサギ「この世の儚さを表現するヴァニタス画だよ。大昔にヨーロッパで流行ったんだ。頭蓋骨にシャボン玉は定番のアイテムさ! 脚が絶妙だね」
獏「はぁ・・・」
ウサギ「そうだ、このセットを撮影可能スポットにしよう! お客さまが撮った画像にハッシュタグをつけて、SNSで拡散してもらうんだ! 獏君、素敵なセットを組んでくれてありがとう」
獏「僕は何もしていないよ。控え室に戻ってきたら、天井から脚がぶら下がっていたんだ」
ウサギ「えっ!!」
獏「しかも、さっきから脚が動いている気がするんだ・・・」
ウサギ「それは、気味が悪いねぇ」