獏の宇宙旅行〈14〉 運賃

ブログキャラクター「獏の映画監督」の物語です。

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無人島でウサギと再会した獏。月から乗ってきたタクシー運転手のカニと一緒に、ヤマブドウジュースで乾杯です。

ウサギ「いやー! ここしばらく、誰にも会っていなかったから、嬉しいね」161017_baku_taxi_pay01_1カニ「あの、お客様…。恐縮ですが、地球まで着きましたので、運賃を…」

獏「ああ、そうだね。もちろん! いくらになるかな」

ウサギが待ったをかけます。「いいや、僕が月で乗り物レースを持ちかけたから、獏くんはタクシーで地球に戻ることになったんだ。タクシー代は僕が払うよ」

獏「えっ…、いいんですか?」

ウサギ「さぁ、いくらかい?」

カニはウサギの長い耳に、打ち明けました。

ウサギ「ええっ! そんなに。…僕の給料3年分だ。月賦払いにしないとなぁ…」

獏「そんな! 僕もお金を出しますよ」

カニ「…! 少しお待ち下さい。…おや、こんなことが! なんと、当ミリオン交通利用の100万人目のお客様でした! 記念の特典がございます」

ウサギ「…もしかして、運賃がぐーーーんとお安くなる、とか…?」

カニ「いえ、運賃は満額いただきますが…。『地球までの旅』が100万人目のお客様特典です!」

獏は目をパチクリしました。「もう、地球に着いたよ」

カニ「そうですね! なんて偶然なのでしょう。ですので、運賃は月面での移動分になりますので…」と、計算し直した運賃をウサギに耳打ちしました。

ウサギ「それなら、僕の時給3時間分だ!」ぱあっと、明るい顔になりました。「では、ミリオン交通の100万人目のお客様、改めておめでとう!! 乾杯!」

獏「ありがとう!」

日が沈む頃、カニはタクシーを運転して月に帰っていきました。獏はウサギのテレビ企画の無人島暮らしに参加して、カメラマンを担当しました。

後日、放送されたテレビ番組は地上波でなく、衛星放送だったので、月にいるカニも観ることが出来ました。なかなか好評だったようですよ。

おしまい

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…8月から書いていて、一番長い話になってしまいました。「ミリオン交通」という名前は、9回目にカニが初登場したときに話しています。

皆様は「○万人目のお客様」になったことがあるでしょうか? よく、展示会でイベントをしていますよね。私はまだありません。展示会に行くのは好きですから、一生に一度くらい機会に恵まれるかもしれませんね。

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