山の天文台〈05〉

「少年と少女」シリーズ、一昨日の続きです。


男の子にもらった髪飾りをつけるために、家に戻る女の子。「良かったら、私のプレゼントを開いてみてね」

その言葉通りに、男の子は焦げ茶色の包装紙を開きます。151120_owl_scope02男の子「フクロウスコープ? 何々…『暗闇でもフクロウのように見える小型スコープです』。あれ、このフクロウ、どこかで見たような気が…」

男の子は記憶をたどりましたが、いつどこでフクロウを見たかは思い出せませんでした。

男の子「それにしても今日、天文台に行くのに合わせてプレゼントを選んでくれたのかなぁ。ちょっといいものっぽいけれど、僕がもらって良いのかな…。」

実のところ、女の子はフクロウスコープを懸賞で当てたので、プレゼント代はラッピングのみ。でも、男の子には黙っておきましょう。大切なのは、贈りたい気持ちです。


さて、前振りが長引いて、ブログ読者の皆様が退屈していないか心配です。このシリーズ、気に入っているのは作者の私だけかもしれないのですが、もうしばらくお付き合い下さい。

ちなみに、昨日「少年と少女シリーズ、次はフクロウスコープを描こう」と思っていたら、本物のフクロウに合いました。時々、仕事のイラストでも同じことが起きるのです。バレエを観に行く日に、バレエのイラストを描いたり、などなど。不思議な巡り合わせですね。

続きはまた明日以降に。
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