節分の赤鬼　後編

料理をしていた赤鬼。作っていたのは甘酒でした。赤鬼は鬼ヶ島観光協会の青年部長をしています。

赤鬼「青鬼先輩、豆まき、お疲れ様です！　甘酒いかがですか？」

青鬼「おぅ。これは気が利くね。暖冬といえど、夜は冷えるからよ。いっぱいいただくよ」

赤鬼「どうでした？　豆まき」

青鬼「節分は、今や恵方巻きだな。豆まきもフードロス対策で減らされているかもしれんぞ」

赤鬼「時代ですからね･･･。ふぅ、鬼ヶ島観光協会としては、鬼に注目される節分こそ、キャンペーンをして盛り上げたいのですが」

青鬼「キャンペーンかぁ･･･。そうだ！　豆といえばよ、黒豆が入った飲み物が流行っていなかったか？」

赤鬼「あぁ、それは･･･タピオカですね。黒い粒は豆じゃなくてイモです。去年、2019年なら良かったかもしれませんが、今年は出遅れた感じになりますね」

青鬼「そうなのかー！　うーん、そうだなぁ。じゃあ、豆乳飲料はどうだ？　プロテイン入りで『鬼のようなマッチョを目指そう！』ってのは」

赤鬼「節分の豆まきから離れますが、健康に着目するのは良いかもしれませんね」

青鬼「むしろ、オレが飲みたいな『鬼ヶ島名物　プロテイン入り豆乳』！　がっつりトレーニングして、来年の豆まきは、逃げ切ってみせるぞ！」

赤鬼「それでは、豆まきにならないのでは、先輩･･･」

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何度か描いている赤鬼ですが、意外に節分に描いていませんでした。鬼ヶ島観光協会はもちろん架空の団体です。