![160918_meckenem01](https://iroirokaigakan.com/wp/wp-content/uploads/2016/09/160918_meckenem01.jpg)
メッケネムは多くのコピー作品を制作したそうです。オリジナル作品と、メッケネム作のコピー作品が並べて展示されていました。デューラーの作品も、メッケネムがコピーした「オリジナル」として展示されているものが多かったです。
面白いのは、コピー作品にメッケネムらしさが透けて見えます。特に顔立ち。なので、仮に作家名を伏せられて、サインが見えない状態で「どちらがオリジナルで、どちらがメッケネムのコピー作品でしょう?」と訊かれたら、かなりの高確率で当てられそうです。
解説パネルにありましたが、非キリスト教的、世俗的主題の方がメッケネムの本領が発揮されています。クスッと皮肉な笑いが似合います。
イラストは銅版画で使用する彫刻刀ビュランを持った自画像です。
![160917_dohanga_fu01](https://iroirokaigakan.com/wp/wp-content/uploads/2016/09/160917_dohanga_fu01.jpg)
展示の中身から話はそれますが、最近の美術展は、俳優の音声ガイドが有料オプションであり、グッズ付きの前売り券、記念グッズが土産物としてズラッと…が、良くある光景です。
しかし、メッケネム展は違いました。一般的な前売り券の販売もなく、グッズは図録のみ。
メッケネムは商売が上手だったようなので、セット販売を前提にした版画シリーズも制作していました。本人が展示会をプロデュースしたら、一体どんなグッズや、版画を用意したことでしょう。
→国立西洋美術館|メッケネムとドイツ初期銅版画 ~2016/9/19(月)