昨日9/1(火)、2020年東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムが白紙撤回となりました。騒動を受けて、最悪の場合は取り下げになるかもしれないと思っていましたが、本当に撤回されるとは思っていなかったので驚いています。
以前、ブログに書きましたが、白紙撤回になり、改めて自分なりにこの問題を考えてみます。
旧エンブレムが発表になった時、盗作かもしれないとは考えもしませんでした。
本来なら右上にあるべきの「T」のパーツが右下にあって、パッと見で「T」に見えないのが気になりました。そしてなぜローマ字表記の「T」を使ったのだろうと不思議でした。「和」のコンセプト(デザインの基になる考え)に沿って、「東」「と」「ト」など、日本語を使う選択肢もあったかもしれません。
パラリンピックのイコール「=」も90度回転しているので、どちらかというと音楽・映像プレーヤーの一時停止ボタンが近いです。
また配色で、オリンピック・パラリンピックのメダルは金・銀・銅なのに、銅が抜けているのは、実際の大会で銅メダルの選手に配慮が足りない気がします。いわばエンブレムの表彰台から銅を削除してしまったようです。オリンピック・パラリンピックが3位まで表彰するのならば、金・銀・銅をそろえる方が自然に見えるでしょう。
その後、原案公表で、当初は「T」の字は通常の配置だったことが分かりました。似ているモノがあるからと案を変えていくのでは、堂々巡りで、最終的に創作文字のようなデザインになったのは理解できました。
一度公式エンブレムとして、世界中に発表したので、取り下げの決定は、よほどのことです。盗作は否定していますが、展開例写真の無断使用など、後ろめたい部分が明るみに出たからでしょう。
さて、今後は新エンブレムの開発に向けて、公募を行う方向だそうです。
晴れて新エンブレムが決定、公表になっても1時間後には、似ているデザインの比較サイトが出来ることでしょう。以前は「五輪エンブレムのデザインが決定したのか」だったのが、今度は「盗作ではないだろうか?」と色眼鏡で見るからです。
色や形は無限ではなく、どんなデザインも分解して個々の要素にしてしまえば、ありふれたモノになってしまいます。白だと思えば、白く見える。黒だと思ってみれば、黒く見えるでしょう。
さて、新しいエンブレムはどんなデザインになるのでしょうか。
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