「流行おくれのフチなし帽をかぶった美女」と、いう人物が良くルパンに登場します。ルパンと言っても「ルパン三世」の方ではなく、本家のモリース・ルブラン作「怪盗ルパン」の方です。
昔の服装を描く必要があり、資料本をめくっていたら、帽子の中に「フチなし帽」を見つけて、ルパンを思い出しました。
怪盗ルパンは何冊か読んだのですが、その時々でルパンの登場の仕方が、違うのが楽しいです。ある一冊では、登場人物の中にルパンがいても誰だか分からず、最後の最後になってようやく分かったりします。また別の一冊では、冒頭から「ルパンは」と始まったりして面白いです。
描いてみた「フチなし帽」ですが、最近は帽子をかぶっている人自体が少なくなりました。帽子屋は少ないですが、その分、美容室はたくさん見かけます。パーマや整髪剤が進化して、自由な髪形が作りやすくなったからかもしれませんね。
時代を追って服装を見ていると、原始はごく簡単な衣類から始まって、中世には王侯貴族を中心に飾り立て、現代は再び軽装化しているのでしょうか。今から見ると、変な格好に思えるものも多いです。しかし、遠い未来では、現代の格好を見て同じように、おかしく感じることでしょう。
現代の日本にルパンが現れたら、どんな格好をして人々に紛れ込むのでしょう? 案外、ファストファッションで調達しているかもしれませんね。
-
- 作品ランキングTOP3
-
最近の投稿
- 記事ランキングTOP3
カテゴリー
アーカイブ