上野の森美術館で開催中の「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」を観てきました。浮世絵を観に行ったというより、人垣を見てきたという混み具合でした。先週末の9/13(土)に始まって一週間もたたない平日の午前中だったのに…。
もちろん北斎は知っているけれど、おそらく版画コレクションをきちんと見たのはこれが初めて。描くのが速かったのでしょうね。あと、売れっ子絵師だけに、絵が晴れ晴れとしています。予想以上の作品数があり、自分ももっと数を描かなければと改めて思いました。
良く見かける浮世絵の他、客に頼まれて描く高級版画が良かったです。これは実物を見るのが一番ですね。北斎といえば富士山を描いた「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」が有名ですね。もちろん展示にもありました。
自分が見た富士山の中で一番印象に残っているのは、ふもとの静岡県富士宮市ですね。大学時代の友人に同市出身者がいて、彼女の実家に遊びに行きました。まるで葛飾北斎の「凱風快晴(赤富士)」のごとく、でんと構えた富士山。私は「富士山って、本当に大きかったんだ!」と、驚いていたのですが、地元の人は当然のごとく無反応。当たり前なのですが、そのことが面白かったです。
あまりにも富士山が近すぎて、絵に描いたらスケッチというより、デッサンになりそうでした(遊びに行っている身なので、さすがに描きませんでしたが)。紙はどのぐらい大きければ入るのだろう。
ちなみに地元の神奈川にある大山(おおやま)は「小富士」と呼ばれていたそうです。全国各地にある、○○富士と同じでしょうか。そして出身地、厚木は「小江戸」。埼玉県川越市だけじゃなかったんですね…。
平成の浮世に生きる身としては、そのうちまともに1枚は描かないとかなぁ、富士山。
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