ヒツジの夢 11

しばらくして、バクはウサギから電話をもらいました。

ウサギ「やぁ、元気にしている? 僕だよ、ウサギさ。ねぇ、未来の映画監督のバク君にお願いがあるんだ」

ウサギとバクバク「・・・」

ウサギ「あれ? どうかしたの、なんかいけないことをいっちゃったかな」

バク「・・・あ、ごめん。いや、その、ついこの間『映画監督を目指すなら、ピッタリだから』とお願い事を頼まれて。卒業以来会っていない小学校の同級生がいきなり現れて、写真を撮らされたんだ」

思い出したのは、女優志望のヒツジです。

ウサギ「ハハハ! 僕だけじゃないんだね。大丈夫。これはお願いでも、きちんと仕事の話なんだ。詳しく話したいから、時間を取れないかな」

続く
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