国立西洋美術館|メッケネムとドイツ初期銅版画

会期最終盤になって、ようやく行って参りました。上野の国立西洋美術館で開催中の美術展「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」。

160918_meckenem01メッケネムを意識して銅版画を観たのは初めてです。私は、同時代のデューラーが好きで、これまでデューラーの作品があると、そちらばかり観ていました。今回の展示にも多数のデューラー作品がありました。

メッケネムは多くのコピー作品を制作したそうです。オリジナル作品と、メッケネム作のコピー作品が並べて展示されていました。デューラーの作品も、メッケネムがコピーした「オリジナル」として展示されているものが多かったです。

面白いのは、コピー作品にメッケネムらしさが透けて見えます。特に顔立ち。なので、仮に作家名を伏せられて、サインが見えない状態で「どちらがオリジナルで、どちらがメッケネムのコピー作品でしょう?」と訊かれたら、かなりの高確率で当てられそうです。

解説パネルにありましたが、非キリスト教的、世俗的主題の方がメッケネムの本領が発揮されています。クスッと皮肉な笑いが似合います。

イラストは銅版画で使用する彫刻刀ビュランを持った自画像です。160917_dohanga_fu01ビュランは最も古くからある技法、エングレーヴィングで使用します。身近なところでは、お札の肖像部分です。今回の展示はエングレーヴィングが大半でした。

展示の中身から話はそれますが、最近の美術展は、俳優の音声ガイドが有料オプションであり、グッズ付きの前売り券、記念グッズが土産物としてズラッと…が、良くある光景です。

しかし、メッケネム展は違いました。一般的な前売り券の販売もなく、グッズは図録のみ。

メッケネムは商売が上手だったようなので、セット販売を前提にした版画シリーズも制作していました。本人が展示会をプロデュースしたら、一体どんなグッズや、版画を用意したことでしょう。

→国立西洋美術館|メッケネムとドイツ初期銅版画 ~2016/9/19(月)

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