山の天文台〈11〉

「少年と少女」シリーズ、「山の天文台」最終回です。


フクロウ「クレープと一緒に、飲み物はいかがですか?」

天文学者「それなら、カフェラテを…。コーヒーは大丈夫?」

女の子「はい」

男の子「僕も好きです」

天文学者「それなら三つお願いするわ。ここのカフェラテは可愛いのよ」160129_tenmondai06女の子「本当だ! ラテアートになっている。輪っかがあるから、土星かな」

天文学者「私のは流れ星ね。ええっと…、星形の星が見つかりますように、星形の星が見つかりますように、星形の星が見つかりますように」

3回、同じ願いを唱えてから、天文学者はラテに口をつけました。

女の子「『流れ星のおまじない』ですか? 学者さんなのに、そんなことを!?」

天文学者「夜空の星と違って、少し時間があるわ。飲んだら、すぐに消えてしまうのだけれども」

男の子「僕のはハートだ…」と、顔を赤らめます。

女の子「ハート柄はラテアートの基本ね!」

男の子「そっか。ハートは基本、つまり普通なんだ…」と、肩を落とします。

フクロウ「そんなことないよ。きっと君には特別なハートだよ」と男の子にウインクしました。その仕草は、まるで流れ星のように素早く、彼にだけしか見えませんでした。

天文学者「二人とも今日は遠いところ、ありがとう。良かったらまた遊びに来てね」

女の子&男の子「今日は本当に、ありがとうございました!」

~山の天文台・終~


…ようやく天文台話が終わりました。賢いブログ読者の皆様、お付き合いありがとうございます。

昨年8月末から「少年と少女」シリーズで、天文台を予告していました。本編は11月に書き始めて、なんとか1月中に書き終えられました。話の中では、まだ秋です。

肝心の天文台が登場する部分は短かったですね…。鳥が話す世界なので、どうやって話を持って行こうかなと、あれこれ考えてしまいました。

それにしても鳥ばかり描いているような気がします。私が書く話には、働く鳥がいっぱい登場します。私より働き者かもしれません。 

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