山の天文台〈10〉

「少年と少女」シリーズの続きです。


天文学者が二人を連れて行ったのはフクロウの喫茶店でした。

男の子「あれ? 初めて来るのに何だか見覚えが…」

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天文学者「『まるくて平べったくて、ふんわりしたものを、クルクルと巻いてあるお菓子』はこれよ! 店長、三つお願いね」

女の子「クレープだったのね…!『渦巻銀河』とは違う形だけれど、クルクルと巻いているわ」

男の子「フクロウ店長さんは、もしかして『フクロウスコープ』のパッケージのフクロウさん!?」

フクロウ「ああ、そうだよ。スコープの開発者にイメージにピッタリだと、モデルを頼まれてね。おかげで店にテレビ取材が入ったんだ」

男の子「週末の街歩き番組ですか? 僕、見ました! どおりで『フクロウスコープ』のパッケージを手にしたとき、見覚えがあったのです」

女の子「わぁ、すごいつながりね。イチゴクレープ、お先にいただきます」

天文学者「そして今日、この店にたまたま来たのに『フクロウスコープ』を持っているなんて、すごい偶然ね」


続きはまた明日以降に。
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