ウロボロスの色相環

先日、国立科学博物館にて光について学ぶイベントに参加してきました。講演を聴くというより、大学のゼミに参加するような雰囲気で、懐かしの「お楽しみ会」のようでした。

光について、昨年に科博特別展「ヒカリ展」も、観て参りました。とても興味深いテーマです。何しろ、色は光です。

美術では「色相環」と呼ぶ円形が基本ですが、科学では一本のスペクトル。今回、色相環は意識的に円く並べて作られていると学びました。

一本を円く…。これ、どこかで聞いたような…。そうです。まるで、自分の尾をくわえる蛇「ウロボロスの輪」のようです。151217_ouroboros01今回のイベントで再認識したのは「赤はエネルギーが低く、青・紫に向かってエネルギーが高くなる」ということです。

普段、エネルギッシュな色というと「赤」をイメージしがちですが、落ち着きを感じる「青」の方が、科学的には高エネルギーなのですね。

温度でも「赤」と「青」では、「赤」が暖色で温度が高そうに感じますが、ガスの炎や、夜空の星も、実際は「青」の方が高温です。

イベントでは、様々な照明を分光器で観察しましたが、近年は青色が綺麗に見えるようになってきたのを実感しました。次世代を照らす色を見つけていきたいです。
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